ーこんにちは、今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いしますー!
ーすごい声がやわらかくていいですね。
ちっちゃい頃からすごいおっとりした子だと言われてて、
よく、部活で「やる気ないのか」って怒られたりしてました。
やる気あったんですけど…。
ー部活は何をしていたんですか?
秘密ですwヒントはこんなエピソードでご想像を
ずっと声を注意されてました。
私は「はいっ」って声を出しているつもりなんですけど、
先生には「はあぁーい」って聞こえるらしくて、
何時間も「はいっ」の練習だけさせられました(笑)。
ー今日はそんなエリさんに、色々お話を聞きたいと思います。
●エステをはじめたきっかけ
ーエステをはじめたきっかけを教えてください。
新卒で事務職やっていたのですが、ブラック企業で・・
やめたことを友達に話したら、その子がマッサージ屋さんで働いていて、
「一緒にやってみない?」って誘われたことがきっかけでした。
ーそれまでエステとかマッサージに興味があったわけではなく?
全然なかったですね。
「働いてない」っていう罪悪感があったので、
早く何かしなきゃ!という気持ちではじめました。
そのお店は「街のマッサージ屋さん」みたいな感じで、
店長が国家資格を持っていて、
ちゃんと技術を教えてくれるお店でした。
ーはじめてマッサージやってみてどうでした?
すごい面白かったです!
サラリーマンの人が疲れてやってきて、ストレスとかを吐き出してくれるんですよ。
「こういう人たちを癒したい!」ってすごい思いました。
でも、癒したいと思ったのに、なんか私の方が癒されてたんですよ。
今まで、周りの人が何考えているかを知る機会なんてなかったから、
人の話をたくさん聞けるのがとにかく楽しかったんです。
ーそのお店はどれぐらい続けたんですか?
それが、入って1ヶ月で潰れちゃったんですよ(笑)
●メンズエステでリベンジ
ーマッサージ屋さんが潰れちゃってからはどうしたんですか?
メンズエステに入りました。
ーメンズエステとマッサージ屋さんって世界が違うと思うんですけど、抵抗なかったですか?
でも、そのお店はすごく健全で。
私もそういう世界を知らなかったので、密着とかもないし、
鼠蹊部なんて絶対触っちゃいけないものだと思ってました。
1年半ぐらい働きました。
ーそのあとはどうされたんですか?
都心のメンズエステに入りました。
そこは、みなさんが想像される「ザ・メンズエステ」って感じで。
ーそれは今までのお店からかなりギャップがあったんじゃないでしょうか?
めっちゃ変化ありました!
まず研修があったんですけど、「密着はイヤならしなくていいよ」
って言われて。
で、普通にマッサージして終わったら、
そのお客さんからお店にクレームが来たんですよ。
「なんだ、あの温泉のマッサージみたいなやつは」って怒られて(笑)
ーやっぱり、メンズエステは際どさを期待してくるお客さんが多いですもんね。
私、男性の経験もあまりないし、メンズエステのこともわかってなかったから、
「男性がおとなしくしてたら、そういうことはしなくていいんだ」
って思ってたんですよ。私に興味ないんだなって。
今考えれば、メンズエステに来てる時点でちょっとエッチなことを求めてるのはわかるんですけど、そのときはわからなくて。
ークレームがきてどうしたんですか?
悔しかったから、施術を変えなきゃと思って。
だからお店で研修して、がんばって練習して
「私変わったので、もう一度来てください」ってそのお客さんにメールしたんですよ。
それでリベンジしました。
お客さんはすごい喜んでくれて、それはうれしかったですね。
●「マッサージの手だね」と言われた
ーメンズエステから独立して、男女が来れるエステを開こうと思ったのはどうしてですか?
マッサージをずっと続けていきたいって考えたとき、
いまはまだ若いからメンズエステに来てくれるお客さんもいるけど、
長く続けていくために、男女関係なくマッサージで癒していきたいって思ったんです。
ー続けていくなかで、マッサージが好きになったんですね。
もともと、友達に誘われてマッサージはじめる前から、
単純に「私、ぜったいマッサージ上手い」って思ってたんですよ。
高校で部活やってるとき、接骨院とかに通ってたんですけど、
何人もから「これはマッサージの手だね」って言われたんです。
ーおお、すごい!
最近も、ふわふわしてて、マッサージされたら気持ちいい手だねって言われたんです。
ー施術で特に気をつけていることってありますか?
「今日いい天気ですね」とか
「お仕事何してるんですか?」って台本みたいに聞かないようにしています。
お客さんはお仕事から離れて癒されに来てるから、
相手から話してこない限りは、お仕事の話を聞いたりはしないです。
あ、でも「さっき何食べましたか?」ってよく聞きますね。
ーえ、食べ物ですか?
その人が何食べたか本当に興味があるんです!
食べ物が好きだから、「この人、何食べたんだろう」って気になっちゃうんですよ(笑)
●マッサージが必要か、必要じゃないか、それだけでいい
ー東京中にたくさんマッサージのお店やエステティシャンがいる中で、
エリさんの売りって何だと思いますか?
特別な技とかはないんですけど、
マッサージで一番大事なのって、「呼吸」と「速度」だと思うんです。
そのお客さんの呼吸に合わせてやること、
手が早くなりすぎないこと、
あと、少しの気遣いというか、常に赤ちゃんを触るようにすることは
すごく心がけています。
ーお客さんから何か反響ありますか?
「触り方が愛情こもってるよね」とか、
「他の人と触った感じが全然違うね」とか言ってもらえることがありますね。
ー他に気持ちの面で、メンズエステ時代から変わったことってありますか?
そうですね…やっぱりお店にいると、
どうしてもお店自体の集客力に頼っちゃうんです。
いまは私しかいないので、
それが面白くもあるし、もっと上手くなりたいっていう向上心もできたし、
今まで以上に心を込めて施術するようになりましたね。
決して安くないお金と、その人の貴重な時間をかけて
私のマッサージを受けに来てくれるって
大変なことだなと思っているので。
ーこれはエリさんのブログに載せるので、褒めるのもどうかと思うんですけど、
エリさんは見た目もかわいいし、スタイルも正直、すごく男性ウケすると思うんです。でも、写真も出さないし、そういうことを売りにはしないんですね。
しないですねー。
だって若くてかわいい子とかスタイルいい子なんてたくさんいるし、
それで来てくれても、きっとすぐ飽きられちゃうと思う。
ーなるほど、下心で来ても結局。
そうですね、
「疲れた!マッサージ行きたい!」って心身が疲れたときに来て欲しいなと、
それはずっと思っています。
ーでもきっと、エリさんにまたお願いしたくて、すぐ次回の予約したい人もいるんじゃないですか?
もちろん、そう思って予約してくださるのも、とても嬉しいです。
前々から時間を空けて楽しみにしてくださっているのは本当にありがたいことなので、
私も全力で癒したいと思いますね。
ー最後に、お客さんから言われて一番うれしかったことを教えてください。
あ、それは常にひとつです。「あ、マッサージ上手だね」って言われるのが一番うれしい。
とにかくもっと上手くなって、来てくれるお客さんに「気持ちいい」「癒された」って少しでも思ってもらいたいと、
その気持ちだけは絶対に忘れないようにしています。